どうも黒猫です。
本業が忙しく、ついついさぼってしまいました。
11月はこれを含めて2回しか更新できませんでした。
反省。
今回はちょっと面白い現象が起きたので取り上げます。
「雑誌に掲載されました!!」
、、、いやいや、私ではありません。
実は偶然にも同じ雑誌に、ウォッチしている2人の関係者2組が同時に載りました。しかも丁寧に同時期にブログでご報告を。おそらく繋がりはないのに。
一人は、「娘さん、叩かれるために生まれたのよ」の発言でおなじみ心理カウンセラー心屋仁之助氏の認定講師Fさん。つまり心屋氏のお弟子さんです。
もう一人は、『高校卒業後上京。専門卒業後、地元に戻り結婚したが半年で離婚。ホステスをしていたが、友人と二人で「本当に大切なものを届けたい」という思いから、布ナプキンや出産ギフト、ハンドメイド雑貨の店舗「petite la' deux (プティラドゥ)」を構える。「起業女子」として世の中に溢れる成功法則本やビジネス書を読み漁り「意識高いデキる系」を装っていたものの、好きな事を仕事にしたはずなのに苦しく、東北大震災後赤字経営が続き、ついには借金も。ある日第三子妊娠をきっかけに、自分を「宇宙目線」で「明らめた(明らかに見た)」ことがあり、バン!と宇宙を見せられたような経験をした。その時から自分の「女性性」を改めて大切にし、「子供とゴロゴロしながら簡単にザクザク稼げて幸せで豊かで大好きばっかりの世界に決めた!」と、本当の自分の「感覚の声」に忠実に店を閉めて、ネットショップを開くことに。宇宙目線で見る「人生の設定変更」をはじめてから人生が好転していく。月収10万も取れない、貧乏シングルマザーだったのが、たった2年で月収1400万にもなっている。現在では、「人生の設定変更セミナー」を開催。』
という、実に簡潔に分かりやすく書かれたアメブロの自己紹介と300万円の認定講師講座でおなじみ藤本さきこさんの認定講師Hさんです。
(300万円払ったってことか…すごすぎる…)
掲載誌はCLASSY.[クラッシィ]
おおおー有名どころ、すごいじゃないですか!
さて、心屋弟子のFさん、藤本弟子のHさん、そして雑誌関係者の三者三様が実に興味深いのです。
まずは心屋認定講師のFさんのブログから。
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ナントナント!!!!!
雑誌の方が私のブログを見つけて下さり、タイトルの
雑誌CLASSY.さんに
掲載して頂きました
「子どもを心から抱きしめられるママになりませんか?」
という想いがとても響いたと言って頂いて
CLASSY.さんの読者さんである30代〜50代のママさん方にぜひ出逢って頂きたい!!
とのことでお声をかけて頂きました
ブログではまだ出会えていないママさんにも、
ママも子どもも心を楽にする、心屋の考え方を届けられたら嬉しいな
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拍手喝采です。絵文字を散りばめてとても喜んでいますね。
師匠にシェアしてもらったおかげかフェイスブックのコメントもおめでとうや称賛の嵐!
さあ次に藤本認定講師Hさんの投稿をば。
こちらは正直です。
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この広告掲載のお話をいただいたのは、この夏のことでした。
小躍りして喜びたい気持ちと、すごくがっかりした気持ちと、
ぐっちゃぐちゃになって、悩み抜いて決めた掲載だったんです。
(別記事↓)
遠くの誰かまで届けてくれたことは間違いないし、
受け取ってもらえるように、できる限り最大の努力をした。広告代理店のチカラと、出版社のチカラまでお借りして。
ただ、それを受け取るかどうかは
「遠くの誰か」が決めることだと思うんです。私の領域でもなければ、
広告代理店の領域でもないし、雑誌社の領域でもないのです。
契約書にも「掲載する」までしか書いてない。笑
「売上●パーセントアップ確約条項」なんて、存在しません。
そして、その「失敗した」「やめとけばよかった」という思いも
自分の人生での大事な『経験』だと思うんです。
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そう。丸々1ページどーんと載って師匠たちに報告をするFさんの歓喜を打ち消すかのごとく、小さなスペースで載ったHさんが全部ばらしてくれております。
実はこれ「掲載されました」と言うのは日本語的には全く間違ってないのですが、正確には「お金を払って掲載してもらいました」なんです。
拡大画像(荒くてすみません)
左下に<PR>と書いてあります。
本来ページ数があるべき所に<PR>って。
▼大体分かっているけどググりました
【PR】
《名・ス他》企業体や官庁が、事業内容などの公共的価値を大衆や関係方面によく知ってもらい、その信頼・協力を強めようとする宣伝広告活動。
▼ついでなんでウィキペディアも
パブリック・リレーションズ(英語: Public Relations; PR)とは、国家・企業・団体などの組織体または個人が、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れること。自身に対して理解や信頼を獲得しようとする目的で行われる広報活動または宣伝活動を含む概念で、多くの場合頭文字の「PR(ピーアール)」や「PR活動」と呼ばれる。
ということは、心屋認定講師Fさんが明かした「読者さんである30代〜50代のママさん方にぜひ出逢って頂きたい!とのことでお声をかけて頂きました」って何?
もしかしてFさんのページだけは<PR>とあっても「企業体や官庁が、事業内容などの公共的価値を大衆や関係方面によく知ってもらい、その信頼・協力を強めようとする宣伝広告活動」じゃなくて本当に雑誌側の強い意思で掲載に至ったのかな?
どうしても気になった私は、速攻で雑誌社に勤務する大学時代の友人Zに電話。ちょうど某雑誌社広告局のかたとの打ち合わせの機会があると言うので、業界の裏側を聞いてもらいました。
以下はその概要をまとめたものです。今回は特定を避けるために言葉のニュアンスなどに少しフェイクを入れています。
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友人Z「このCLASSY.最新号の後ろの方の特集ページのことなんですが、これって取材した記事でなくて広告なんですよね」
某雑誌社広告担当「はい。その通りです。記事ではなく広告ですね」
Z「あの…、実はブログで『想いが響いたからと声をかけてもらった』なんて書いている人がいるらしいんですが、これは雑誌側がこの人に取材をしてということではないんですか?」
雑「はあ…ちなみにどういったかたなんですか?(あきれ顔)」
Z「この心屋認定講師のFさんです」
雑「実はそういう人が本当に多いんです。ブログとかSNSで無許可でページを載せたりして実際は広告なのに『雑誌に載りました』っていう人が」
Z「まさにそれです聞きたかったのは」
雑「こちらとしても本当に困っていて、雑誌がその人を素晴らしいと思ったから取材して記事にしたというふうに勘違いされてしまうんですよね」
Z「まさにそのケースだと思ったので」
雑「これ、左下に<PR>と書いていますからね」
Z「ちなみにその人のブログなどを読んでから、広告ページに載せませんかとメールなどで勧誘をされるというのが普通なのですか?」
雑「あの…、勧誘ではないんです。営業です。あくまでも営業活動」
Z「そう営業!(笑いをこらえる)その広告ページにはおいくらぐらい払えば載せていただけるのでしょうか」
雑「普段どういう手法でやるかは分かりませんが、今回はブログを見てお客さんになってもらったのでしょうね。営業をかけているのは雑誌社ではなく、こういうのは必ず代理店が間に入っています。いわゆる外注です。大きな出版社であればあるほど雑誌が主導でやることはまずありません。担当者でないと詳細な金額は分かりませんが、簡単に言えば広告の特集何ページ全部でいくらという金額をこちらがエージェントに払っています。Classy.も間違いなくそうです」
Z「1ページ分で載せるといくら、半ページや4分の1だと安いという具合?」
雑「分量や金額を決めるのはエージェントで、営業をかけて契約を取りつけて1ページ丸ごと載せて欲しいという人や、見開きがいいとか、半ページでいいという人を集めて雑誌に載せられるようにパッケージで売っていただくという形ですね。金額には当然、エージェントが必要とする費用や取り分も含まれているでしょう。じゃないと商売になりませんから」
Z「じゃあ雑誌社の方から熱心にお話をいただいて、とブログに書いたりっていうのは…」
雑「雑誌社からの依頼で、●●という雑誌に載せますと言ってエージェントが営業することはあるでしょうけど、取材ではないので雑誌のほうから人を選別して希望を出したり接触することはありませんよ。こういう例があるからブログやSNSに無許可で載せたりさせないで、営業トークにも気を付けて欲しいとエージェントに伝えておきます」
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いやあZ君、素晴らしいご報告ありがとうでした。
今度会ったときCLASSY.の購入費用を払いますね。
心屋認定講師Fさん、「お声をかけて頂きまして」というのは熱心に営業に訪れてくださったので雑誌掲載のための契約をしたという意味だったのですね。
その広告代理店さんにいくら払ったか、参考までに今度ぜひ公開して欲しいです。いいじゃないですか、広告でも載ったのは事実なんだから。私としては「広告です」とブログに書かなかったのはちょっと残念ですけど。
あ、もちろんブログに雑誌を掲載する許可はとってますよね?
「とらなくていいー!」
…なんかおっさんの声が聞こえてきたけど気のせいですよね。
そりゃあ雑誌に載せたように7日間基礎コース29万8000円、応用コース29万8000円というマスター講座を開いていらっしゃるから余裕で1ページ丸ごと買えますわねえ。ご盛況でうらやましい限り。
師匠は「娘さん、叩かれるために生まれたのよ」
弟子は「子どもを叩いてしまうママの為のイライラ解消カウンセリング」
何ですか、ダブルスタンダードですか?
心屋氏はまだ発言を打ち消してないから、つまり師匠は叩いていいと言い、弟子は叩いてしまうママの為にカウンセリングという。うまく客を回してやっているってこと?
私の言葉ではとても整理できない金額の講座の内容はともかく、真っ当な活動であることを祈ります。でも、子どもを叩いていい、自殺したい人は死んでもいいと平然と言ってはばからない師匠の教えなんかは子育て世代に絶対に広めないでくださいね。
藤本認定講師Hさん、正直にありがとう。何を書いているかよく分からない部分をはぶいて、まともな感覚だと思った部分のみを引用しました。
悩みながらも広告を載せたということはそれ相応の金額だったのでしょう。早く藤本さんに支払った300万円の認定講座料金以上に稼げるようになるといいですね。応援しています。
ちょっと私の理解力が足りなくて、藤本さんのと同じぐらい何が身につくセミナーなのか何を言っているのかよく分からなかったし、ブログも多分もう読みませんけど。
今回のケース、そのまんまな記事を見つけたのでこちらもどうぞ。
→ キラキラ起業女子研究所「コラム:CLASSYに掲載されました♡と仰っていた方々、雑誌編集部に許可はとりましたか?」
私もツイッターをフォローさせてもらっている「しおから」さんのブログ記事。さすがです。