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2018年12月26日水曜日

ついに議会も動いた。スピブロガー観光大使の騒動



ずいぶんと更新をサボってしまいました。

ツイッターをフォローしてくださっているかたはもうお気付きかもしれませんが、私はかなりのずぼら人間。TLもほとんど追えていません。コメントを頂いても返信を忘れたり数日後に返したりとかもザラ。(リプやDMは必ず読んでいますし、反応があるとすごく喜んではいます)

自分のペースでと、やや開き直っています。もし私の発信を楽しみにしているかたがいてくださったなら、本当に有り難いので、どうか気長にお付き合いください。

さて、取材をして自分なりに調べてブログに書くというスタンスが定着してきたのは良い傾向か、面倒だからサボりがちになる原因なのかは分かりませんが、問題を整理する意味でも記したいと思います。
再び「縄文祭」について。お時間のあるときに、ぜひお付き合いください。


10月に長崎県壱岐市(壱岐島)でおこなわれたスピリチュアル・イベント「縄文祭」。要点は次の通りです。

・壱岐市はことし3月、市長や一部の島民と親交のあった「スピリチュアル・ブロガー」のhappyを観光大使に任命。
・大使が主導し、島外から自身のファン2000人を野外に集めて深夜まで踊るような祭を10月に開催。
・イベントの参加チケットは渡航費含まず8万8000円など常識外の高額。島民は無料ではあったが離れた場所からの観覧だった。
・参加者は女性が9割で、公園内での寝袋による野宿を敢行した。
・花火や音響の騒音、宿泊施設のキャンセルなど、島の観光や畜産に多大な悪影響が出た。
・ステージ設置による重機やキャンプファイアーなどで、公園の芝生が荒らされ、主催者に原状回復命令が出た。
・そもそもhappyとは何者か、なぜ突然に祭がおこなわれたのかなど、多くの島民に知らされず、困惑や不安が広がった。
・市も後援したこれだけの大規模イベントは過去に例がなかったにも関わらず、公的にはこの祭の存在が無かったかのようにされている。
・取材をしたテレビ番組があり、来年1月17日にBSスカパー「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」において放送予定。

こちらもご参照ください。



そしてついに地元新聞の一面に!!

こちら壱岐新報ネット版の通り、このたび壱岐市議会12月会議の一般質問で、以前から観光大使と縄文祭に関して疑問を呈していた山内豊議員が、市側に対して再び投げかけました。

以下、長くなりますが、一部省略や補足などしながら、この一般質問の文字起こしをしました。
壱岐市議会のページに音声ファイルがアップされておりますので、雰囲気などは是非そちらで。これは音声を聞くことができないかたがたのための措置です。

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▼山内豊議員

(挨拶等略)まず一点目。壱岐市観光大使、happyさんによる縄文祭についてのご質問です。

定例会、9月会議では私は観光大使について質問させていただきました。その中で10月13日から14日にかけておこなわれたhappyさんの特大イベント縄文祭についても少しだけ触れさせてもらいました。が、「これではいけないな」という考えのもと、今回は縄文祭に特化して質問をさせていただきます。

このイベントがおこなわれて壱岐市の観光大使という項目がやっと市民のかたに知らされていきました。その背景はともかく、知らされたことに私は、ある意味よかったのではないかと思っております。しかし問題は縄文祭に関する情報の薄さにあったと思います。壱岐市は今回のイベントが有料であることから「後援」に留めました。何が起きているのか何も知らない市民のかたがたは一体誰がこんなことをしているのか、困惑しきっていました。

筒城浜ジョギングコースの中に設置中であったステージを私も視察に行きました。駐車場には入れませんでした。体育館の方から歩いて行く途中に地元の夫婦のかたにお会いしました。その中で、お話を伺いましたら、「一体何ができているんだ」と。全くご存知ありませんでした。私もその時に知り得る範囲内で、「こういうのがあってます」という情報をお話ししました。すると男性のかたは「それならば市もしっかり宣伝しないとダメだ。お客さんも来てくれるのに、何をしよるかな市長は」。このかたは市長の支援者のかたであったとお見受けしました。

私は本当に、この数分間の会話の中で、今回縄文祭について質問しますが、情報の薄さ、下ろし不足というのが明らかになったと思います。そして9月会議の市長の答弁に、「こういうイベントをPRするとたいへんなことになるのではないか。今回は主催者のPRに留めようかなと内部で協議した」とあります。やはりこれでは情報公開の薄さを指摘されてもしょうがないことではないかと思っております。最低でも行政は、周囲が混乱しないようにするため、ましてや公平、公正、公開を表に謳っているのであれば、私は行政の情報発信は如何なる場合でも必要であると思います。

このことを受けてのネットの反応も様々ですが、よく目立つ書き込みが、縄文祭に関しては批判的な書き込みが多かったように思われます。初日に同僚議員からも質問があったと思いますが、詳しくは今回の質問で答えていただけるものと確信をしております。何卒、詳しいご答弁をどうぞ宜しくお願いいたします。それでは9項目上げておりますので質問させていただきます。

観光大使のhappyさんとはどういう御方ですか。生業、肩書など具体的にお願いします。

縄文祭での経済効果はどのぐらいあったのでしょうか。

そもそも国定公園での収益事業はおこなっていいのでしょうか。

ハッピーホールディングスというのはhappyさんの所属する会社ですが、そこから壱岐市へ正式な情報がまわってきたのはいつのことでしょうか。

PRしないと決め込んだ壱岐市としては、相手側に今回のイベントに関して、どこまでの周知をお願いされましたか。

われわれ議員にも招待はありましたが、市長にもご案内はありましたか。あったとするならば、それはいつのことですか。

イベント民泊の募集があり、そして中止。その経緯をお願いします。市内宿泊施設を確認してのことでしたか。

市長が任命した大使がおこなった今回の特大イベントを総括的にどのように感じられますか。

観光大使設置要綱の見直しは検討されておりますでしょうか。

ご答弁の程、よろしくお願いいたします。


▼壱岐市役所・本田企画振興部長

9項目の質問に順次お答えいたします。

happyさんの生業、肩書等について。本名前田紗智さん、東京都在住。株式会社ハッピーホールディングスで取締役をされており、物品販売業、イベントの企画運営等をされております。昨年の12月、郷ノ浦町にゲストハウス「TSUKINOUTSUWA」をオープンされております。アメーバブログの公式ブロガーであり、フォロワー数約7万5000人のブロガーでいらっしゃいます。

縄文祭での経済効果はどのぐらいか。今回のイベントにつきましては、縄文祭実行委員会からの報告によりますと、チケット販売数1762枚となっており、有料区域外で観覧されたかたや関係者等も含めると2000人程度のかたが来島されております。船会社、バス・タクシー会社、宿泊施設、お土産店、食事処等に経済効果が出ております。宿泊に関しては、イベント関係者・ステージの設置業者等、約100名のかたがたが1週間程度、またイベントに参加した来島者の一部が宿泊施設を利用されております。イベント会場では多くの飲食の出店があり、かなりの売り上げがあったと聞き及んでおります。またイベント会場へは船の時間帯ごとに送迎バスが用意されており、バスだけでものべ70台が稼働したと伺っております。お土産店や温泉経由でのコースも設けられ、今回のイベント開催により島内の各所に相当の経済効果があったと思われます。効果額につきましては、2000人規模のイベントでありますので、一人2万円の場合は4000万円、もし一人3万円の場合は6000万円の経済効果があったものと推測されます。

国定公園で収益事業をおこなっていいのか。事業決定を受ければ、収益事業をおこなうことは可能です。例といたしまして、市内では海の家、マリンスポーツ事業等があたります。本イベントの開催にあたり、メインステージが置かれた場所は県有地であり、使用については長崎県から縄文祭実行委員会に対し、承認をされているところでございます。

ハッピーホールディングスから壱岐市へ正式な情報がまわってきた時期。5月30日に関係者が集められ、壱岐島縄文祭キックオフミーティングの会議が開催されました。その際にイベントを計画しているということをお聞きしたところでございます。当初は9月1日土曜日に予定されておりましたが、諸事情により延期されております。8月10日に市役所に来庁され、10月13日土曜日に開催されるとお聞きしたところでございます。その後8月21日に関係者にお知られになっております。

PRしないことについてハッピーホールディングス側にどこまで周知したのか。市では広報誌や公共放送でのイベント告知はしないということを後援名義等使用承認書を渡す際に、縄文祭実行委員会に説明してそれを理解してもらっております。また、市からの告知はしないので、イベントに関する周知は実行委員会で全ておこなうようにお願いをしております。特に周辺住民にはイベント開催について徹底して説明し、理解を得るようにお願いをしたところでございます。

市長への案内はあったのか、それはいつなのか。縄文祭が開催される2日前に、正式な案内状が参りました。当日の10月13日は、すでに出張の予定が入っており、そちらに出向いたところでございます。

イベント民泊の募集・中止の経緯と、市内の宿泊施設を確認したかどうか。当初、約3000人のかたが、島外からイベントに参加されるという話で、島内の宿泊施設の収容可能人員は約2600人なので、他の観光客が宿泊されることを考慮し、約1000人という要望書が届いたところでございます。そこで、宿泊施設の不足を解消するため、イベント民泊開催を検討するようにしました。イベント民泊をするにあたって、壱岐市観光連盟協力のもと、主要な宿泊施設の空き状況を確認しました。その結果、縄文祭実行委員会がおさえている部屋も含め、イベント当日はほとんど空きがないことの確認が取れました。そこで、イベント民泊を実施する方向で、市として意思決定をしたところでございます。その後、壱岐保健所、消防署、警察署、振興局等、関係部署と情報共有しながら、イベント民泊開催の準備を進めてまいりましたが、イベント民泊募集期間が終わった後に縄文祭実行委員会より、参加者のほとんどが筒城浜での寝袋を使用しての野宿を希望しているという旨の話を受け、イベント民泊開催の条件を満たさなくなるため、急きょイベント民泊を中止せざるを得なくなりました。

観光大使がおこなった今回のイベントを総括的にどのように感じているか。今回のイベントである縄文祭に関しては賛否両論あり、イベントで来島されたかたから「今度、プライベートでも壱岐に必ず行きます。観光して回り、食べ物も楽しみたい」といった電話もいただいております。壱岐の魅力に気付いてもらえる良い機会だと思っており、これは壱岐市の交流人口に大きく寄与しているものと考えられ、今後の経済効果に繋がるのではと感じております。一方で、様々な批判的な意見も頂いております。今回のような大型イベントをおこなう際には、やはり地元住民の理解は必要であろうと考えております。縄文祭実行委員会側でも地元への説明は実施されたと伺っておりますが、イベントに至るまでの準備期間が短く、広く周知されなかったことが様々な憶測を呼び、不安視する声に変ったのではないかと思っております。今回のイベントを通じて寄せられた皆様の意見を次に生かして、壱岐市の活性化に繋げていきたいと考えております。

観光大使設置要綱の見直し検討について。先日の植村議員のご質問にお答えした通りであり、任期、解任条項を含め今年度中に見直すこととしております。


▼山内議員

 情報の薄さということを指摘させていただきますが、実は同じような案件が今年の5月9~24日の無人航空機の実証実験でもおこなわれたと思いますが、あの時は情報が薄い薄いと言われながらもしっかり地元の公民館をまわられたと伺っております。やはり「何ができているのかな」と不安に思う地元住民のかたは(情報を)おろしてくれた方が早いんですよね。

この無人航空機の件、市長にも個人的にお話もしましたが、たいへん成果の高い事業だったと思っております。こういうことを言うと叩かれると思いますが、私はこのガーディアン(無人航空機)のことに関してはそれぞれ思いを持って、壱岐市のためになるんだという思いを持って、またNBC(長崎放送)でも放送されましたが、子どもたちがネイティブな英語に接して将来のひとつの選択肢として新しい道が拓けたと。私はこれは高く評価します。

しかしながら、本田部長の答弁にもありましたが、今回のイベント(縄文祭)は情報の薄さというのは明らかに露呈をしていると思います。私が一番懸念するのは、いろいろ報道では「芝がこげた」「公園がおかしくなったぞ」と耳にします。中でも「happyさんとは本当はどういう人なの」ということをよく聞きますし、「これをオフィシャルでやられている行政は一体何を考えているんだ」と。

というのは、happyさん、アメーバブログのオフィシャルブロガーと言われておりましたが、「スピリチュアル・ブロガー」という名前も主に出てきます。「スピリチュアル・ブロガー」というのは、「霊的な」とか「宗教的な」とかそういう意味合いもございまして、本人さんも「突然なにかが降りてきた」というふうなブログを書いておられます。

 経済効果のお話もしましたが、「これだけ多くのお客さんが壱岐に見えられた。後に交流人口の拡大にもなる」とおっしゃられたのですが、今回12月会議の市長の行政報告の中には、一言すら触れられていません。壱岐市観光大使でありながらも、なぜ、行政報告に一言も触れられなかったのか。再質問ですが、市長にお答え頂きたいと思います。


▼白川博一市長

 9月会議で、壱岐市としてはPRしないというようなことを申し上げました。それは先ほども申されましたが、「有料」だということでございます。今後、この有料でおこなう、しかも後援をするそういった時の市の対応ということについて協議をして「こういう場合はこうするんだ」というはっきりした指針を持たなければいけないと思っております。

 今のところその指針が内部で無いということが一つ今回の私のはっきりした対応をしなかった大きな原因でございまして、その点は反省しておるところでございます。

 その有料であるということで、積極的にPRしなかったということがまず第一。そのことも含めてやはり行政報告に挙げるというところまで至らなかったということをご理解いただきたいと思っております。

 ただ、地元のかたがたにちゃんとお知らせしてくれということは十分に申しておりました。そういった中で実行委員会としても公民館長さん方に、ご説明を致しております。そこで、実はこのイベントがありましてから2週間後ぐらいに、筒城地区の公民館長さん全てと地区協議会の会長さんと私の所にお見えになりました。それは別の用事でお見えになったのですが、そこで私は「今回(のイベント開催で)は非常に、地元にはたいへんな思いをおかけしました。いかがでしたでしょうか」というような事を「素直に言ってください」と申し上げました。

そこで私は厳しい意見が出るのではないかと思っていたんですが、「実はちゃんとした説明もなかったんじゃないですか?」と申し上げましたところ、それについては公民館長を集めて説明があったと。そしてパンフレットも頂いたと。しかし公民館長さんも同じような意見で、この有料なものを公民館長が各個に回す、これについては非常に抵抗があったと。ですから、ある公民館では、会議があったのでしょうけどその時、「そういうこと(縄文祭)があります。パンフをここに置いていますから要る人は取ってください」と。そういう、そのぐらいの周知しかしなかったということでございました。

 そして、意見としては「やはり花火の音が大きくて、牛が驚いた。でも花火は綺麗かったよ」というようなことでございました。そういった中で、公民館長さん方については、厳しい意見は頂かなかったということを。筒城地区の公民館長さん方には厳しい意見はお受けしなかったと理解をいたしております。

 十分な答えになっていないかもしれませんが、そういう気持ちでおります。


▼山内議員

 その(パンフレットを各個に回さなかった)公民館長さん、すごく賢明なかただと思います。ちゃんとした判断をされたのだと思います。

いい方向ばかりに取るのではなくて、いろんな意見があります今回は実際に。本当にさっき言いましたイベント民泊においてでも、「観光大使」なんですよhappyさんは。市長が任命されているんです。やはりお互いの信頼関係、ハッピーホールディングスじゃなくて、happyさん。前田紗智さんに市長は観光大使を任命されている訳ですから、そこは個人の信頼関係が生まれてくると思います。

私はなぜ、イベント民泊を突然出したかなと思ったんですね。お宿さん(宿泊事業者)に、今回の件に関して「どうでしたか」と色々伺いましたら、「一気に満席になったよ。けど、キャンセルばっかり出たよ」と。これでは壱岐のためにはなっていないと。美味しいものを提供しようとするお宿さんの気持ちと、勝手にキャンセルをされるお客さん、今回の縄文祭に関するお客さんでしたが、それはやはりイベント民泊をするべきではないなと思いますし、観光連盟としっかり議論をしたうえで、「(行政主導で)ここに泊まってくださいね」という方向性もあったのではないかと思います。

経済効果うんぬんと言いますが、一人2万円で4000万円、3万円で6000万円、今回はそれ以上だと思うんですが今回の件に関しては。やはり寝袋じゃなかったらもっと経済効果は生まれたはずだと。それをなぜ、観光大使happyさんに「壱岐で泊まってくださいよ(来島者に島内の宿泊施設を利用してもらってください)」となぜ言えなかったのかなというのが不思議でしょうがないです。そのへんご回答いただけたらと思いますが、いかがでしょうか。


▼本田部長

宿泊の件につきましては、当初は宿の方に泊まるということで、イベント民泊の申し出がありました。その後、先ほど申した通り、寝袋を利用して、それが入場料に含まれているということで、そちらの方にほぼ参加者のかたが回った状況で、イベント民泊も中止せざるを得なかった状況でございます。


▼山内議員

 提言してもよかったんじゃないでしょうか。先ほど、壱岐島内に2600人ぐらいが収容できると言われていましたが、これは相部屋に押し込んでの計算だと思います。大体シングルユースで考えると、おひとり様利用ということで1000人弱ぐらいじゃないかと思うんです。これは一応、調べたんですけど。私はその程度の規模でも、今回の縄文祭はよかったんじゃないかと思います。

観光大使さんがするビッグイベントだから、行政はもちろん嬉しいはずなんです、経済効果もあるし嬉しいはずなんですが、やはり観光大使と謳っている以上は、壱岐市行政の方にも、市長の方にもそれなりの責任はあると思います。普通のアーティストがやられるんであれば、ずっと前から「壱岐公演」というようにされますけど、今回は情報が突然変わったり、収容人数も変わったり、突然イベント民泊も打ち出したりというふうに二転三転していますもんね。やっぱりそれは良くないことだとはっきり言って思います。

 いろいろ、私は今回のことに関していい方向に考えようかなとも思ったんですが、やはりガーディアン(無人航空機実験)の時は、基地を組むのは島内業者にお任せしますよと。そういう所でも効果は生まれる。そういう所まで至らなかったのは、「すり替えられた」感じがするんですね。happyさんが観光大使なのに、ハッピーホールディングスさんが全てをやっているという。有料ということは分かります。有料だから、タッチできない気持ちも幾ばかりか分かります。がしかし、やはり私は観光大使(の事業)としては、壱岐市がやるべきだったと思いますし、今回の芝生の件もありますけども、いろんな公論の問題とかで住民のかたも苦慮しています。「なんだこれは」と。そういう見えないところの責任もあるのではないかと思いますし、私ははっきり申し上げまして、happyさん前田紗智さんという観光大使のかたは、壱岐市にとってはふさわしくないと思っております。

 それも踏まえたうえで観光大使設置要綱の見直しの件ですが、(議会)初日に、任期を設けるだとか解任条項を作るとかということもございました。今、10名と1団体のかたが大使としておられますが、ひとつ申し上げます。ちんねんさん(九州出身のタレント)は今回(壱岐市農畜産物PR大使との)ダブル任命をされましたが、大切にしていただきたいと思います。

happyさんというかたが私は今回ここまで(のイベント)をされるとは思っていませんでした。しかし蓋を開けてみると色んな所に混乱を招いたと思いますし、私ははっきり申し上げましてふさわしくないと思っております。そのへんの考えも踏まえて、市長、これから設置要綱の見直し、これは市長のトップダウンでもいいと思います。解任条項を設けていつまでに、作られるのか、市長の口から宜しくお願いいたします。


▼白川市長

 今回のイベントを総括いたしまして、次に生かしたいと思っておる次第であります。今、観光大使そのものの、ふさわしいか、ふさわしくないか…、確かに、私も前田紗智さんという人を十分な調査といいますか、そういったことを怠っておったことも事実であります。

ただ、壱岐は古事記というのに5番目に生まれた島だということで、そのことについて非常にPRして頂いた。3月のミュージカル「天の河伝説」をして頂いた。そして今回もまた古事記の伝説をラインにして壱岐をPRして頂いている。そういった面にばかり注視をしたということもございます。

 観光大使の任期、それから解任条項等々含めまして、先ほど部長も申し上げましたけども、年度内にこの観光大使の任命について、要綱を見直すようにいたします。


▼山内議員

どうぞ宜しくお願いいたします。

(一部略。公園内での花火などに関しての消防上に関しての確認事項を消防長らに質問)

 突然回ってくる情報に、即座に対応するというのは難しいと思います。今回の縄文祭の件に関しても、前もって企画性はあったとは思いますが、中身に関しては結構空白の状態であったと。先ほども申しましたけども、ハッピーホールディングスさんにお任せしているのであれば、もっともっと早く情報を回していただきたいということも大事ですし、突然われわれの目に飛び込んできた花火とか、壱岐のかたは無料で、シャトルバスを用意しますよとかいうのは事前に分かっておればもうちょっと理解もできた島民のかたもいらっしゃるのではないかと思います。

全ては情報の薄さにあったと思いますし、やはり観光大使として任命しているのであれば、それなりのけじめはつけて頂きたいと、私は行政には強くそこだけはお願いしたいと思います。

 6番目の質問で、議員に招待もありましたけども、市長はいかがでしたかということで、出張があったから行けなかった、しかも10月11日、2日前に突然、案内が来たと。もう本当にですね、言葉が悪いですけど、「馬鹿にされている」ような気すら覚えます。任命された市長の所に、表敬訪問とかなかったんですかね。そういうこともあって、事前に「(イベントを)やります。宜しくお願いします」というのも筋じゃないかと思いますし、その(招待状の)中で市長の挨拶の後に、我々議員の中にもコメントを頂きますとか書いていましたけど、そういうこと(手順や礼節)すら分かっておられない相手側の会社というのは私は許しがたいなと思います。

 ご賢明な、設置要綱の見直しも含めて、判断をどうか宜しくお願いいたします。最後に私たち、議会と行政というのは両輪でやっていかなければなりません。もちろん批判もやります。しかしながら、動かしていかなければいけないので、私は今回の質問でこれに関しては一切、口を閉じます。その代わり、行政に関しては、情報の公開という部分に関してはしっかりとこれからも監視を続けていきますので、どうか宜しくお願い致します。

(以上。誤字脱字や内容についての疑義などありましたらご連絡ください)
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読んで頂きありがとうございます。いかがでしたか。

イベント主催にあたっての不誠実な言動などが明らかにされ、山内議員は「観光大使にふさわしくない」「馬鹿にされている」「許しがたい」などの強い口調で述べられました。
そして白川市長も、観光大使の人物について「十分な調査を怠っていた」と認めたことが分かりました。
この事態の深刻さは、地元紙があえて一面で取り上げたことからも分かると思います。

これまでにはなかった観光大使の任期と解任条項が設置要綱に加えられるよう見直されることに繋がった事実。人々を不安にし、他者や環境を傷付けてでも自由きままに振る舞うことを善とするような雑なスピリチュアルにこれ程までに行政が脅かされ、実際にその対策のために動かされたことは、今後決して忘れてはいけません。

この騒動を起こしたhappyは、このイベント開催の後、島民への謝罪はおろか、事後対応に苦慮した市側とどういったやり取りをしてきたかなどにも、一切言及をしていません。

そればかりか、まさにこの12月26日、自身はhappy名義での活動を取り止め、ブログを消すと宣言しています。多くのフォロワーを抱えるブロガーであるというのが観光大使に任命された理由の一つでしたから、これはもはや反響の大きさに白旗を揚げたととらえていいのでしょうか。(それともただ単に逃げるんか? だとしたらダッサいな。まあ無責任なのは前から知ってるけど)

どうか、今回のことが壱岐市だけでなく、多くの公的機関が、怪しいものを認めず、厳しい目で見るような動きに繋がりますように。
これからhappyが壱岐市観光大使を正式に解任されるまで(おそらくされるでしょう)この問題は注視していきます。



実は、私は山内議員と直接やりとりをしようと水面下で行動していました。それは議員が議会の最後に述べた「これに関して今後一切、口を閉じる」との言葉を知らなかった時期のアプローチでした。

の言葉を知っていれば、そうした行動はしませんでした。議会で発言したことへの強い覚悟を察することができず、失礼なことをしてしまいました。
希望が叶えば直接お伝えしたかったのですが、勇気と行動力、地元を思う気持ちに敬意を表します。

もし、私からの連絡を認識して山内議員がこのブログをご覧になりましたら、勝手なことばかりで恐縮ですが、私からの要望は取り消します。議員のお知り合いのかたがこれを読まれましたら、どうぞ宜しくお伝えください。

最後に、私は壱岐の住民でも出身者でもありません。ですが、山内議員をはじめ島民の皆さんがこの問題を真剣に考えてくださって、おそらくその成果が表れることに、エセスピリチュアルに人生を狂わされた一人として心から感謝しています。



2018年11月30日金曜日

雑誌に掲載されました!の裏


どうも黒猫です。

本業が忙しく、ついついさぼってしまいました。
11月はこれを含めて2回しか更新できませんでした。

反省。



今回はちょっと面白い現象が起きたので取り上げます。

「雑誌に掲載されました!!」



、、、いやいや、私ではありません。

実は偶然にも同じ雑誌に、ウォッチしている2人の関係者2組が同時に載りました。しかも丁寧に同時期にブログでご報告を。おそらく繋がりはないのに。

一人は、「娘さん、叩かれるために生まれたのよ」の発言でおなじみ心理カウンセラー心屋仁之助氏の認定講師Fさん。つまり心屋氏のお弟子さんです。

もう一人は、『高校卒業後上京。専門卒業後、地元に戻り結婚したが半年で離婚。ホステスをしていたが、友人と二人で「本当に大切なものを届けたい」という思いから、布ナプキンや出産ギフト、ハンドメイド雑貨の店舗「petite la' deux (プティラドゥ)」を構える。「起業女子」として世の中に溢れる成功法則本やビジネス書を読み漁り「意識高いデキる系」を装っていたものの、好きな事を仕事にしたはずなのに苦しく、東北大震災後赤字経営が続き、ついには借金も。ある日第三子妊娠をきっかけに、自分を「宇宙目線」で「明らめた(明らかに見た)」ことがあり、バン!と宇宙を見せられたような経験をした。その時から自分の「女性性」を改めて大切にし、「子供とゴロゴロしながら簡単にザクザク稼げて幸せで豊かで大好きばっかりの世界に決めた!」と、本当の自分の「感覚の声」に忠実に店を閉めて、ネットショップを開くことに。宇宙目線で見る「人生の設定変更」をはじめてから人生が好転していく。月収10万も取れない、貧乏シングルマザーだったのが、たった2年で月収1400万にもなっている。現在では、「人生の設定変更セミナー」を開催。』

という、実に簡潔に分かりやすく書かれたアメブロの自己紹介と300万円の認定講師講座でおなじみ藤本さきこさんの認定講師Hさんです。
(300万円払ったってことか…すごすぎる…)



掲載誌はCLASSY.[クラッシィ]


おおおー有名どころ、すごいじゃないですか!

さて、心屋弟子のFさん、藤本弟子のHさん、そして雑誌関係者の三者三様が実に興味深いのです。

まずは心屋認定講師のFさんのブログから。


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ナントナント!!!!!
雑誌CLASSY.さんに
掲載して頂きましたキラキラキラキラキラキラ
雑誌の方が私のブログを見つけて下さり、タイトルの

「子どもを心から抱きしめられるママになりませんか?」
という想いがとても響いたと言って頂いてドキドキ

CLASSY.さんの読者さんである30代〜50代のママさん方にぜひ出逢って頂きたい!!
とのことでお声をかけて頂きましたキラキラ

ブログではまだ出会えていないママさんにも、
ママも子どもも心を楽にする、心屋の考え方を届けられたら嬉しいなドキドキ
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拍手喝采です。絵文字を散りばめてとても喜んでいますね。
師匠にシェアしてもらったおかげかフェイスブックのコメントもおめでとうや称賛の嵐!


さあ次に藤本認定講師Hさんの投稿をば。
こちらは正直です。

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この広告掲載のお話をいただいたのは、この夏のことでした。
小躍りして喜びたい気持ちと、
すごくがっかりした気持ちと、
ぐっちゃぐちゃになって、悩み抜いて決めた掲載だったんです。

(別記事↓)

遠くの誰かまで届けてくれたことは間違いないし、
受け取ってもらえるように、できる限り最大の努力をした。
広告代理店のチカラと、出版社のチカラまでお借りして。
ただ、それを受け取るかどうかは
「遠くの誰か」が決めることだと思うんです。

私の領域でもなければ、
広告代理店の領域でもないし、雑誌社の領域でもないのです。
契約書にも「掲載する」までしか書いてない。笑
「売上●パーセントアップ確約条項」なんて、存在しません。
 そして、その「失敗した」「やめとけばよかった」という思いも
自分の人生での大事な『経験』だと思うんです。
________________


そう。丸々1ページどーんと載って師匠たちに報告をするFさんの歓喜を打ち消すかのごとく、小さなスペースで載ったHさんが全部ばらしてくれております。

実はこれ「掲載されました」と言うのは日本語的には全く間違ってないのですが、正確には「お金を払って掲載してもらいました」なんです。


拡大画像(荒くてすみません)




左下に<PR>と書いてあります。
本来ページ数があるべき所に<PR>って。

▼大体分かっているけどググりました
【PR】
 《名・ス他》企業体や官庁が、事業内容などの公共的価値を大衆や関係方面によく知ってもらい、その信頼・協力を強めようとする宣伝広告活動。


▼ついでなんでウィキペディアも
パブリック・リレーションズ(英語: Public Relations; PR)とは、国家・企業・団体などの組織体または個人が、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れること。自身に対して理解や信頼を獲得しようとする目的で行われる広報活動または宣伝活動を含む概念で、多くの場合頭文字の「PR(ピーアール)」や「PR活動」と呼ばれる。


ということは、心屋認定講師Fさんが明かした「読者さんである30代〜50代のママさん方にぜひ出逢って頂きたい!とのことでお声をかけて頂きました」って何?
もしかしてFさんのページだけは<PR>とあっても「企業体や官庁が、事業内容などの公共的価値を大衆や関係方面によく知ってもらい、その信頼・協力を強めようとする宣伝広告活動」じゃなくて本当に雑誌側の強い意思で掲載に至ったのかな?

どうしても気になった私は、速攻で雑誌社に勤務する大学時代の友人Zに電話。ちょうど某雑誌社広告局のかたとの打ち合わせの機会があると言うので、業界の裏側を聞いてもらいました。

以下はその概要をまとめたものです。今回は特定を避けるために言葉のニュアンスなどに少しフェイクを入れています。


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友人Z「このCLASSY.最新号の後ろの方の特集ページのことなんですが、これって取材した記事でなくて広告なんですよね」

某雑誌社広告担当「はい。その通りです。記事ではなく広告ですね」

Z「あの…、実はブログで『想いが響いたからと声をかけてもらった』なんて書いている人がいるらしいんですが、これは雑誌側がこの人に取材をしてということではないんですか?」

雑「はあ…ちなみにどういったかたなんですか?(あきれ顔)」

Z「この心屋認定講師のFさんです」

雑「実はそういう人が本当に多いんです。ブログとかSNSで無許可でページを載せたりして実際は広告なのに『雑誌に載りました』っていう人が」

Z「まさにそれです聞きたかったのは」

雑「こちらとしても本当に困っていて、雑誌がその人を素晴らしいと思ったから取材して記事にしたというふうに勘違いされてしまうんですよね」

Z「まさにそのケースだと思ったので」

雑「これ、左下に<PR>と書いていますからね」

Z「ちなみにその人のブログなどを読んでから、広告ページに載せませんかとメールなどで勧誘をされるというのが普通なのですか?」

雑「あの…、勧誘ではないんです。営業です。あくまでも営業活動」

Z「そう営業!(笑いをこらえる)その広告ページにはおいくらぐらい払えば載せていただけるのでしょうか」

雑「普段どういう手法でやるかは分かりませんが、今回はブログを見てお客さんになってもらったのでしょうね。営業をかけているのは雑誌社ではなく、こういうのは必ず代理店が間に入っています。いわゆる外注です。大きな出版社であればあるほど雑誌が主導でやることはまずありません。担当者でないと詳細な金額は分かりませんが、簡単に言えば広告の特集何ページ全部でいくらという金額をこちらがエージェントに払っています。Classy.も間違いなくそうです」

Z「1ページ分で載せるといくら、半ページや4分の1だと安いという具合?」

雑「分量や金額を決めるのはエージェントで、営業をかけて契約を取りつけて1ページ丸ごと載せて欲しいという人や、見開きがいいとか、半ページでいいという人を集めて雑誌に載せられるようにパッケージで売っていただくという形ですね。金額には当然、エージェントが必要とする費用や取り分も含まれているでしょう。じゃないと商売になりませんから」

Z「じゃあ雑誌社の方から熱心にお話をいただいて、とブログに書いたりっていうのは…」

雑「雑誌社からの依頼で、●●という雑誌に載せますと言ってエージェントが営業することはあるでしょうけど、取材ではないので雑誌のほうから人を選別して希望を出したり接触することはありませんよ。こういう例があるからブログやSNSに無許可で載せたりさせないで、営業トークにも気を付けて欲しいとエージェントに伝えておきます」

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いやあZ君、素晴らしいご報告ありがとうでした。
今度会ったときCLASSY.の購入費用を払いますね。


心屋認定講師Fさん、「お声をかけて頂きまして」というのは熱心に営業に訪れてくださったので雑誌掲載のための契約をしたという意味だったのですね。
その広告代理店さんにいくら払ったか、参考までに今度ぜひ公開して欲しいです。いいじゃないですか、広告でも載ったのは事実なんだから。私としては「広告です」とブログに書かなかったのはちょっと残念ですけど。
あ、もちろんブログに雑誌を掲載する許可はとってますよね?

「とらなくていいー!」

…なんかおっさんの声が聞こえてきたけど気のせいですよね。

そりゃあ雑誌に載せたように7日間基礎コース29万8000円、応用コース29万8000円というマスター講座を開いていらっしゃるから余裕で1ページ丸ごと買えますわねえ。ご盛況でうらやましい限り。

師匠は「娘さん、叩かれるために生まれたのよ」
弟子は「子どもを叩いてしまうママの為のイライラ解消カウンセリング」

何ですか、ダブルスタンダードですか?
心屋氏はまだ発言を打ち消してないから、つまり師匠は叩いていいと言い、弟子は叩いてしまうママの為にカウンセリングという。うまく客を回してやっているってこと?
私の言葉ではとても整理できない金額の講座の内容はともかく、真っ当な活動であることを祈ります。でも、子どもを叩いていい、自殺したい人は死んでもいいと平然と言ってはばからない師匠の教えなんかは子育て世代に絶対に広めないでくださいね。

藤本認定講師Hさん、正直にありがとう。何を書いているかよく分からない部分をはぶいて、まともな感覚だと思った部分のみを引用しました。

悩みながらも広告を載せたということはそれ相応の金額だったのでしょう。早く藤本さんに支払った300万円の認定講座料金以上に稼げるようになるといいですね。応援しています。
ちょっと私の理解力が足りなくて、藤本さんのと同じぐらい何が身につくセミナーなのか何を言っているのかよく分からなかったし、ブログも多分もう読みませんけど。



今回のケース、そのまんまな記事を見つけたのでこちらもどうぞ。

 → キラキラ起業女子研究所「コラム:CLASSYに掲載されました♡と仰っていた方々、雑誌編集部に許可はとりましたか?」

私もツイッターをフォローさせてもらっている「しおから」さんのブログ記事。さすがです。


2018年11月5日月曜日

心屋氏、流産は「前世で望んだから」


どうも黒猫です。

寒くなってきましたね。
最近ツイッター上では、またまた絵本作家のぶみさんが熱く話題をさらっています。

(2017年12月の内閣府子ども・子育て本部のツイート) 


昨年のツイートに火がついたようです。
のぶみと親和性が高く、ファン層がほぼ同じの子宮系女子のこともぜひ宜しくお願いいたします。

まとめにもありましたが、こうして叩かれる原因の一つは、トンでもスピリチュアルが大好きなのぶみさんが以前「流産」について言及したことにあると思います。
のぶみさんは「胎内記憶」などを信じているがために、「パパとママがケンカしたから一旦お空の上に帰った」だの「ママを喜ばせるために生まれる」だの「このママにきーめた!」だの言うておりますが、、、

ああ、もうじき、ため息も白くなる季節ですね。
本当に「胎内記憶」や「前世」なんてあるのでしょうか?


今回は、ある音源を紹介します。
以前から複数の人にこの件についてのDMをいただいていました。いつも情報提供ありがとうございます。

その音源とは、心理カウンセラー心屋仁之助氏による「ホントの自分を見つめるラジオ」第107回放送(今年5月)です。

心屋氏といえば、子どもへの虐待を肯定したことでもおなじみですね。



直に音声ファイルを貼っていいか分かりませんでしたので、私の得意な文字起こしを敢行しました。宣伝はしたくないと思ったのでURLは提示しませんが、ファイル自体は録音して保存しています。万が一、ネット上で聴けなくなってから「こんなこと言ってない!」と言われた場合でもすぐに確認のために出すことができます。

ファイルを探せず、音声が聞けない人のための文字起こしです。他意はありません。多くの人に心屋氏のスカッとした(放送内容より引用)発言を広めたくてまだネット上に出しているのだろうから問題ないでしょう。

まずはその要点を紹介します。
・相談者の32歳女性が「流産をしてツラい思いをした」
・それに対して心屋氏「ツラい思いをしたいのよ。前世で『来世は流産するようにしよう』と望んだ。それが心の仕組み。みんな変態でマゾい。」

このような話をナビゲーターの女性と一緒に、楽しそうに盛り上がって語っています。
個人的な感想としては、前回の虐待肯定と同じように、傷付く人がいるだろうなと思い、すごく残念でした。深刻に悩むなという趣旨かもしれませんが、だったらそう言えばいいだけなのに。

どうしていつも「前世」など不確かなものを「ある」かのように言いながら人の悩みを茶化す必要があるのでしょう。

以前のように「黒猫ドラネコは炎上するような部分だけ切り取っている!」「いや切り取ってませんで」のやりとりが面倒なので当該部分のほぼ全てを書き起こしました。雰囲気が伝わるように「えー」とか「そのー」などの粗もとらずに。

いつもだらだら長いブログですみません。
以下、お時間のあるときにぜひご参照ください。

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ナビゲーター(以下ナビ):大福もち(ペンネームPN)32歳女性の方です。
心屋仁之助(以下心屋):大福もち32歳女性。
ナビ:「仁さん、(ナビ)さん、こんにちは。」
心屋:こんにちは。
ナビ:「(略)繰り返し車の中でポッドキャスト楽しく聴いています。仁さんのお話を聞いていて、原因は自分の中にあると意識するようにはなったのですが」
心屋:が?
ナビ:「まだはっきりと自分のコントや思い込みが分からずにいます。ことしの2月、流産を経験し、初めての妊娠が辛いものになってしまったのですが、それ以来、友達の赤ちゃんや妊婦生活を見ていると、辛く感じるようになってしまいました」
心屋:んんー
ナビ:「人の幸せを喜べない。悲しく思う自分が嫌で、泣けてきます」
心屋:んんー!
ナビ:「自分にはできなかった、次できても無事に出産できるのか怖い、などいろいろな感情が沸いてしまいます。仕事もばりばり働いていますが、流産し辞めようとも思いましたが、あと1年はやろうと思っています。ギリギリまでお金を稼がないと、と思ったからです。だけど仕事のモチベーションも上がらず、プライベートも出産ラッシュで、遊べば辛くなり、なんだかうまくいかない日々です。今の状況を打開するスカッとした一言をぜひお願いしたいです」
心屋:なるほどー!
ナビ:はい。流産の経験から、友達の赤ちゃんだったり妊婦生活の様子を見ているとツラく感じるようになってきた、と。
心屋:なるほど。そのねえ、まあ変な言い方やけどお、「ツラい思いしたい」のよおー。
ナビ:ええー?
心屋:なんか、「激辛の料理!」っていったらなんかちょっと好奇心で食べてみたくなったりせえへん?
ナビ:はい…
心屋:「どのぐらいカラいんやろう…」で、「どのぐらいこれツラいんかな」と思って食べてみたら思ったよりツラかったからあ(笑)思ったよりツラいって今言ってんねん(笑)
ナビ:はあー
心屋:で、「あの人達みたいにもっと甘いやつにしとけばよかった」とか。「もっと薄味にしとけばよかった」って今言ってる最中やねんね。
ナビ:んん、「自分で選んだ」ってこと、ですか…?
心屋:うん。ツラい思いしたかったのよ。
ナビ:んー…流産は、その、まあ体の状況とか、そういうことで…なってしまったもの…ですよね?
心屋:ううん。「なるようにした」のよ。
ナビ:その…自分から
心屋:ままま、またこんなん言ったら「そんなことない!」ってだいたい切れられるからあんまり言わないけど、いつも言うんやけど。うふふふふ(笑)
ナビ:結局言いますけど(笑)
心屋:うん。だから、だってね、その、なんというのかな、もうね人って「魔が刺す」のよ。たとえば、うーん、なんかまあこういう流産で苦しんいる人がいるとしましょう。で、それを聞いていた僕らは流産したことがない。そしたら、それを聞いてたら、「私ならそんな流産経験しても乗り越えられるかもしれへんなあ」と思って「よし、じゃあ来世は流産するようにしよう」と思って。
ナビ:はあー
心屋:「私なら乗り越えられる。私だったら絶対乗り越えられる。もしかしたら苦しいかもしれんけどその苦しいのを乗り越えたら結局ね幸せをつかめるのよ」とかって言って、この人、前世で思いはったのよ。
ナビ:はあ、大福もちさん(PN)が。
心屋:そうそうそう。前世はね、塩大福やったのよ。で今回、大福もちでウフッ生まれてきて(笑)で、経験してみたら「わっ!しまった!思ったよりツラいわこれ!どうしよっ(笑)」って今ね、言うてはるだけやねん。
ナビ:本当ですかあ?
心屋:だからねえ、ツラかったねえ、言うて。で、「あっそうか、そうか!え、ちょっと待って、え、周りの人が羨ましくなるっていうところまで考えてへんかったわ!なんかあの痛いとかそういうのやったら私乗り越えられると思ってた。私痛いの結構大丈夫やから。わ、しまった。やば、やってもーたわあ…」っていう今、後悔を聞いてるだけなんで。
ナビ:はい…
心屋:「よし」みたいな。ウフフフフ(笑)
ナビ:(笑)よし。っていうのは…?
心屋:「よし、おうおう、予定通りだね」みたいな。
ナビ:あーあーあー…ええー…? じゃあ、傷が癒えるのを…それを受け入れるのを…待ちましょうっていうところ
心屋:そそそそ!うん。で、で、「次はどうしたい?」っていうことだね。「次は産みたい」言うて。で、そこで「次は産みたい」って思ったときに、またふと思うわけよ。「なんか最近、世間ではADHDとか、なんかそういう問題のある子を育てる育てて困ってる人おるけど、私やったらいけると思うなあ」みたいなことを(笑)思っ(笑)
ナビ:ああ、また…
心屋:そうそう!また!(笑)また!(笑)また思ってしまって…、わ、や、しま。やばい!今回ちょっと、ちょっとこれみんなから怒られるわ!(笑)これ、絶対!絶対怒られるわ(笑)でもね!でも、怒られるねんけど僕ね、これはね、言っとかんとあかん思うのよ。そうやねんもん!
ナビ:んー…
心屋:もうね、だからどんなツラい思いしてどんなに痛い思いして、こうしてても、あのね、ツラい思いを人ってね、「したい」ねん…(小声)
ナビ:んん…
心屋:まあ、まあそれはね、人によって程度は違うんやけど。そのね、僕が、あの大学卒業して佐川急便に入るときってね、ツラい思いしたかったんや。ウフフフ(笑)それから、小学校を出て、中学校入って、入ったときにクラブ活動を選ぶときに、なんかツラい思いしたくて陸上部を選んだよ。ウハハハ(笑)で、だからねちょっとね、ちょっとね人って変態なところあんのよ。で、この
ナビ:(笑)その気持ち分かる気がします。
心屋:そうでしょ? で、佐川急便でずっと勤めて、給料も高いしずっとそのまま、なんか嫌なことあっても我慢すりゃええのに、ふっと魔が刺してえー…、会社辞めてこの世界に飛び込んでみたくなったわけよ!そしたら、飛び込んでみたらやっぱ溺れるわけよ最初!「わあっあっあ!あ、しもたー!しもたー!どうすんねんこっから先いー!どうす、あああ!」言うてフフフフ(笑)
ナビ:フフフ(笑)
心屋:それです。
ナビ:あははー、あ、そう、そ、同じ?ですね?
心屋:うん。で、で、言ったらねいつもね、「それとね、これとはね!同じにするなんて酷い!」って言われるねんけど、それが「仕組み」やねん!その「心の仕組み」やねん!だから、それをね、そのーあの「これならいい、これならツラい?」どれも「ツラい」ねん!程度の差はあれど。
ナビ:はい。
心屋:だから、そういうことだということをね早く知って欲しいなと思う。みんなに。
ナビ:大前提の「仕組み」ですね? 今のお話
心屋:うん、そうそうそうそう!「え、じゃあ、じゃあなんか暴力振るわれたりするのいいんですか!」とか言うから、うんうんうん…、いや、フォフフ…、あの「振るわれ」って「私乗り越える」と思ってきたんやからー、そこで、思ったより痛かったから今くじけてるだけやからー、あのー大丈夫やから。ということしか最後にはないのね!それ「仕っ組み!」だから。「仕組み」です。あのバシャールのときもあったけど、これね、「仕組み」なんですよね。だからあのー、そんな感じです。
ナビ:んー…
心屋:なんか僕らはね、変態やねん。もう基本的には僕らは変態や!自分が、変態でマゾいんだということを知ってた方がいい。
ナビ:そうだマゾいんだ。
心屋:マゾいねん。わざわざ「酷い目に遭いにいく」ねん。
ナビ:んーんーんーんー…
心屋:だって…、映画でも、「あるところに若者がいました。独身の若者がいました。ある日姫と出会って、恋愛して結婚しました。幸せに暮らしました」
ナビ:…。
心屋:…終わりかい!(大声)みたいになるやろ?(笑)
ナビ:あははは(笑)ちょっと、なんかスパイス欲しいですね。
心屋:そうスパイス欲しいねん! で、スパイスも、ま、ま、スパイスも「イージーモード」と「ハードモード」がある。ね? 「どっちがいいですか」ったら「んー…、ハードいってみよかあー?」ってニヤッと笑うわけよなあ(笑)「ハードいってみよかなー?あー、でもヤバいかなー?いやでも、あっ、ちょっとやっぱりどうせ1回しかないんやからね、ハード。いってきます!」みたいな(笑)フフ、で、ハードいったら「あっ、ヤバい!むっちゃハードやわこれっ!ちょっともう、こんなハードやってお前言えへんかったやんけ神様!ちょっと待ってえな!(笑)」言うて。言うて今、もがいてはんねん。
ナビ:はい(笑)ごめんなさい私もなんかすごい笑っちゃってますが…
心屋:ウフフフ(笑)そうなの。だからそう思うから、なんかね、どんな酷い話聞いててもね、なんかね、「うんうん」って思うのよ。そしたらね、酷いとか冷たいとかよく言われるんやけど、いや(笑)酷いとか冷たいとか、いや酷くて冷たいから僕ね。ウフフフ(笑)
ナビ:バシッと言うタイプですもんね?
心屋:うん。そう
ナビ:じゃあ…「今の状況を打開するスカッとした一言」は何でしょうか。
心屋:「しゃあないやん」って。うん、ハフフフ(笑)フフフー(笑)フーフフー(笑って呼吸荒く)しゃあない…うん(笑)
ナビ:はい、じゃあ前世は…塩大福。
心屋:うん、そう今世は大福もちになった、ね。
ナビ:今世は大福もち(PN)のご質問、ありがとうございます。
心屋:前世は、塩豆大福やったのよ。
ナビ:あ、豆入ってるんですね。
心屋:うん、そういう…そういう仕組みなのでー、だからそのー「子どもがー、できないとかって言うてー悩んでる人おるけどー、私やったら絶対ね、あの方法とこの方法とこの方法で絶対に子どもができると思うわ …できへんっ!」ふっはっは!(笑)「出産痛い?鼻からスイカ?そんなん、そんな私なんか、とおー!と産んどるわ! …出えへんっ!も、出えへん、あかん!もうあかん!もう切って!切って切って切って!」フフフ(笑)
ナビ:ちょっとなんかすごい笑っちゃうんですけどー!ハハ(笑)
心屋:「癌、癌、みんなガンが、言うけど大体半分ぐらいの人がガンにかかって死ぬんやからそんな大丈夫や! …うわっガン!痛いわやめてほんま…ちょっとはよ切って!はよ切って切って!」フフフ!(笑)
ナビ:ちょっと…いいのかな?いいのかな?(笑)ちょっと皆さんの反応が気になるんですが。
心屋:ちょっと見て、うん。(コメント閲覧中)
ナビ:皆さんはどう思ったんでしょう?
心屋:そういう…僕はね、もうそういうもんだと思ってしまったからもうね、なんかあのー、そうやねん。ウフ(笑)
ナビ:えー…
心屋:見にくいやろ? 見にくいっていうか分からへんやろな、どれ紹介していいか分からへん。
ナビ:そうですねえ。がんもさん(PN)「赤ちゃん自身も『今回は産まれない』を選んできてるといいますね」
心屋:うん、そうなのよ。だから赤ちゃんも「産まれよう!ん、やばい!このお母…ちょっと、ちょっと間違ごうたわ!(笑)引っ込もう!」言うて引っ込むかも知れへんし、「やばい!なんか思ってたよりブサイクやったわ!やめとこ!こんなんに似て、自分がちょっと自分の人生ハードモードになるやんけあかんやんけ」言うて引っ込んだかもしれへんし。
ナビ:ちょっと待って、大福もち(PN)さんから本当になんかクレームのメッセージきそうなんですけど(笑)
心屋:あっはっはっは(笑)
ナビ:でもそれはそれでちょっとご紹介したいですね。そうかーそうかー、まあでもなんかFRESH配信見ている皆さんはーすごい、なんか納得してまーす。
心屋:あ!よかったー!みんないい感じに洗脳されてるからね僕にね。ウフフフ(笑)
ナビ:ええっと、よっちゃん(PN)「パンツミーしとけばいいのか」
心屋:そやねんパンツミーしとけばええねん。しゃあないねんもん。パンツミーやわ。
ナビ:アハハハ(笑)あー…なるほどおー、んー(誰かのコメント→)「わかるうー!ひとりコント!」
心屋:ひとりコントやねん…(小声)自分で穴掘ってズボッ落ちんねん。「誰やここ穴掘ったーん!」言うて怒んねん、切れてんねん。「しまった…深く掘り過ぎたわ」フフフフ(笑)
ナビ:よなさん(PN)「変態でしたすんまそん」
心屋:アハハハ(笑)
ナビ:デンコさん(PN)は「マゾい設定から甘やかされ設定に変更できるかなー?」
心屋:できるできる!すぐできる。できるけどねー、できるんやけどねー、その新しい設定がねー自分にとって居心地悪いからすぐに元に戻そうとすんのよ。自分で。
ナビ:んーんー、あーそうですねえー
心屋:こうなんかスマホの設定とかでもね、そのメールの設定とかでもなんか、新しいバージョンが出ましたんで変更できますとかって便利になりましたとかって変更したら「あー気持ち悪い」って旧バージョンに戻すやんか!だからね、たくさんの人、旧バージョンに戻すからフフフ(笑)馴染みあるほうにね、戻しはるから。
ナビ:そう、そうなんですよね新バージョンにいってみないと。パンチさん(PN)「こういう話、知らない人はもがいているよねー」
心屋:そやねんー。で、その知らなくてもがいてる人に急にこの話聞かしたら切れられるからねハハハハハ(笑)
ナビ:そうですね私も最初すごいドキッとしました。「えーどういうことですかー?」
心屋:でもだいぶ慣れてきたよね?
ナビ:そうですね(笑)なんか受け入れ態勢ができてきました。
心屋:そうなの。だからね。これはね、ずっと聴いてもらわないと分からないことを、分からない言い方しか僕できへんから。コウちゃんやったらもうちょっと違うソフトな言い方してくれるかもしれんねんけどね。分かれへんけどね。
ナビ:いやもう本当刷り込みで。刷り込みで聴いてください皆さん。
心屋:ね。ずっと聴くようにね。フフフ(笑)

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心屋ファンの方々も、そうでない方々も、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「赤ちゃんも自ら引っ込んだ」とすごく楽しそうでしたね。ADHD、不妊、難産、癌のことまでも、、、。

心屋氏が愉快に表現していた「胎内記憶」や「前世」「来世」などは本当にあるのでしょうか?
そして、悩んでいる人にこうした話をする心理カウンセラーを信じ「刷り込み刷り込み」で聴いていても大丈夫なものでしょうか?
多くの人を救うカウンセリングとは、このような不謹慎な笑いに昇華すべきものなのでしょうか?
相談者は救われたのでしょうか?
救われたとしたら「ほら本人は救われたって言ってるやん」で、不特定多数が聴ける状態にある放送は万事OKなのでしょうか?

個人的には、こんな心理カウンセラーには絶対に相談したくないと残念に思ったし、このような人が語る放送や、このような人が出ている全ての媒体を自分の大切な人達に薦めたくはありません。

皆さんはいかがですか?
なるべく大勢の方々のご意見ご感想をお待ちしております。